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アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
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2009.03.11  <<23:04


ぼー、っとしてる。毎日覚束無く生きている。
何も考えていない・・というより何も考えられないのだ。
自分が飛んでも無い事をしたのは分かるのに、解決策なんて見つからないのに
だけど、諦めきれずにいる自分がどこかにいて
それを考えるとまた何かをしでかしそうで、何も考えたくない。
勉強やら生徒会の仕事やら、やってる時はあいつを、真を考えなくてもいいから
前よりもさぼらずにやっている。おかげで成績は右肩上がり。
でも、ちっとも調子が良いと言えない。
前より全然悪い。
図書館で、真の唇を奪ってもう一週間が経とうとしている。


「おい」

歩いていたら、急に後ろから声をかけられた。
おい、しか言われなかったがそれは確かに自分を呼んでいて。
振り返るとそこには、思いもしない人物が立っていた。

「・・し、真」

俺は動揺しつつ呟いた。
俺を呼んだ人物は、真だった。
いつものような無表情で、そしてその真っ直ぐな目で俺を見ていた。
その瞳は、久々に見たのだけれどでもやっぱりそれには心臓が高鳴った。

「・・・・・ちょっと来い」

真は暫くジッと俺を見上げた後、そう零して俺の腕を掴んで歩き出した。
俺は予想もしなかった言葉を言われて、え、としか言えず
気付いたら足が勝手に真の後を歩いていた。
どこに行くのか分からないし、自分も何を言うのか分からないがとりあえずついていってみる事にした。

真に腕を引っ張られながら歩いて、辿り着いた場所はあの図書室だった。
図書室は相変わらずしんと静まりかえっていて、人も見当たらなかった。
真は図書室に入るとドアを閉めて、俺をそのドアに押しつけた。
抵抗もせずにその場に突っ立っている俺を、真は俺を睨み上げてくる。

「お前は、俺が嫌いか?」

不意に問われた質問。俺の思考が数秒停止した。
寧ろその逆だよ、という言葉が喉に引っ掛かって、出て来ない。
真は俺の肩の服を掴んで、俯く。綺麗な長い前髪、の所為で顔の表情が見えない。

「それとも俺が馬鹿なのか・・?」

弱々しくて、小さな声。
どういう意味かよく解らない、俺はドアに押し付けられたまま突っ立って
目の前の真を見つめていた。

「・・・・・真?」

同じような、弱々しくて小さな声で相手を呼んだ。
真は肩の服を掴む力を強めて、ゆっくり、顔を上げた。

「・・俺・・お前が好きだ・・」


多分、同じ。


「・・・・へ?」


同じ事を、考えている。

拒絶されるって事はもう見えていて
だけど油断したら溢れてきてしまいそうで
隣に居られればそれで良い、とそう願っていたはずなのに
何時の間にかもっと近くに寄りたいなんて我が儘なことを思い始めて

多分同じ、多分、同じ。
言葉が喉に引っ掛かって、出て来なかったりしている。


今日は、思いもよらないことが起こる日だ。
そんな、どうでもいい事を頭の中で繰り返して、俺は腰が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
実際腰が抜けてしまったのかも知れない。何だか上手く力が入らないのだ。
真は急に座りこんだ俺を心配そうに見ながら自分も座り込んで
涙で溜めた瞳を俺に向けた。
その瞳はやっぱり真っ直ぐで、澄んでいて、俺もつられて泣きそうになった。

「此処に通わなくなってさ、成績が良くなって仕事も出来るようになって
でも褒められたってぜんっぜん嬉しくないのな。夜寝るときも、その日何をしたか覚えてないし」

図書室に通っていた頃は、変わらない真の表情も毎日違う風に見えたりして
話した中身が薄いハズの内容も今でも鮮明に覚えていて
だけど最近は、何も覚えていない。誰と何を話したとか、そんな事覚えてない。

「真がいなきゃ、俺じゃいられない・・と、思うんだけど」

真がいなきゃ、明るさが取り柄ですって笑顔で言えないし
何でも楽しく過ごせないし、くだらない話だって出来ないと思う。
毎日必死で生きれてるのは、真が、いるからだから。

「そん・・なの・・俺も、一緒だ・・っ」

ぼろぼろ、真の瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
いつも無表情だから何だか新鮮・・だけど、それも凄く可愛くて、
俺は思わず抱きしめてしまった。

「うん・・・俺ね、」


「真が好きだよ」


そしたら多分、だったら最初から言え、って泣きながら怒って
またその真っ直ぐな目を俺に向けて突然、ふ、と笑みを浮かべてくるんだろう。
そして俺を困らせる、

その微熱がまだ冷めないのなら、

.....end
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No.11 その微熱が冷めないのなら 3 / 小説 / Comment*0 // PageTop▲

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魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

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