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アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
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2009.05.01  <<16:44



食べるのは好きだ。
嫌いなのはその後。
また生かされてしまった、と残念に思うことしか出来ないから。
いただきます、をしても全然頂いたという気になれなくて
申し訳なさにいっぱいになる。
それでもお腹がすいたらまた・・そんな自分がたまらなく嫌になる。

気付いたらあの屋上へと向かっていた。
行こうと思った訳じゃなく、本当に、足が勝手にそこへ向かう。
夏実は小さくため息を零した。陽太、きっと気を悪くしただろう。

冷たい音を立てる鉄製の階段を上って、いつものあの屋上。
さらさらと乾いた風が頬を撫でて、空に登って消えていくような気がする。
・・ということは今この耳に聞こえている音は・・断末魔?
不意におかしくなって、夏実は小さく微笑みを零した。
カシャンとフェンスにもたれて、そのままずるずると座り込む。
足元を見て、そういえば靴陽太の家に忘れて来ちゃった、と思った。
そのことが何だかよく分からない気持ちになって、泣きたいような、笑いたいような・・
仕方がないから、夏実は膝を抱えて膝の上に顎を乗せた。

「・・何かずきずきする」

胸がきりきりした。

別に、何があったわけでもない。
平凡に普通に暮らしていた。
だけどある日ふ、と怖くなって、裸足で歩いてみたり飛び降りてみようとしてみただけだ。
それを異端だ異常だって言ったり言われたりしながらただ過ごしていただけだ。
それの何が悪いのだろう、だって今にもこの胸は張り裂けてしまいそうなのに
今にも消えてしまいそうなのに。

・・・ああ、でもきっと本当は分かっているんだろう。
そうだ、だって狡い人間だから。


「・・・・ナツ?」


もうすぐあの灰色のドアの向こうから
ふわふわで可愛らしい茶色い猫と一緒に現れて
俺の計画をめちゃくちゃにして、そしてそっと抱きしめてくれるんだろう

分かってる
だから俺はまた・・・


end
←and more
No.19 猫より純情、空より過剰 6 / 連載 / Comment*0 // PageTop▲

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魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

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軽く15禁です。苦手な方、御子様は観覧は御遠慮下さい

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