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アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
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2009.02.22  <<17:41


さよならジュリエッタ
綺麗な生き物よ


さ よ な ら ジ ュ リ エ ッ タ


ある晴れた昼下がり、本日はお日柄もよく、何て言葉が良く似合うそんな日。
ねえそういえばあの子どうなったの?、隣で赤い唇が笑う。
それは酷い嘲笑い。知ってる癖に意地悪な。
あああの子ならもう・・、言いたくないのに言わされて、それは当然悲しい事で。
そして赤い唇はそっと笑みを偲ばせて
それはご愁傷様、といったように同じような悲しい顔を作って見せた。

そんなのも、全部自業自得だから何も言わずに黙っている。
そんな事いってんじゃねーよ、って今すぐ怒鳴ってやりたいけど。

おいお前、急に後ろで声がした。
またこんなとこでなにやってんだよ、茶色い瞳が怒っている。
両手を掴まれて引っ張られる。赤い唇が微笑んで、またね、と手を振った。


あんなのに引っ掛かってんじゃねーよバカ、茶色い瞳が怒ってる
ああごめん、ってぽつりと謝って手を引っ張られて。

そこで不意に思い出す、あの白いワンピースを。
そこで不意に泣きたくなる、ああどうして、と。

全くお前はいつもうかうかして、茶色い瞳が怒ってる
繋がれた手を強く握った。
油断をしたら涙が零れてしまいそうで、我慢しようと強く握った。
茶色い瞳が驚いて振り返っては目を丸くする。
・・・なあお前・・泣いてんのか?


白い白いワンピース
白い白いその肌に ただ瞳だけが黒く澄んで ただ唇だけが赤く染まっていて
それはそれは綺麗な世界できっと近付けないと思っていた。
だけどその綺麗な生き物は柔らかくただ純粋に笑い掛けて
あなたの事が好きよ、と欲しい言葉をたくさんくれた。

白い白いワンピース
白い白いその肌は もっと白く固まって その唇も、まるで・・・

それはどこまでも綺麗な世界の綺麗な生き物で
どんなに好きだと笑われても、死に際さえも近付けなかった。

そうだ ただ臆病者なんだ
壊してしまう 壊れてしまう そんな事ばかりを気にしていて
・・それでも一緒に笑った時は ただただ幸せで

それ なのに


おい泣いてんじゃねーよ・・泣くなよバカ、茶色の瞳が怒ってる
だけどその瞳も泣きそうで ただジッとそれは見つめていた
ああごめん、ってまたぽつりと謝って手を離して
そしたら茶色い瞳は急に抱きついてきて
泣くなよばかぁ、と泣き始めた。

それが何故か可笑しくて
泣いてるじゃん、と笑いながら、ああごめん、ってまた泣いた。


さよならジュリエッタ
綺麗な生き物よ

死後も君は綺麗なままで
思い出の中でさえ綺麗なままで

だけれど
さよならジュリエッタ
美しさをもっていても
それでも生きてる者には適わない

さよならジュリエッタ
綺麗な 生き物よ


,,,,,,FIN

+ + +


碧の壁


その距離、わずか3メートル。
それでもその間には、決して越えることの出来ない壁があった。
俺にははっきりとそれが碧のような色だと分かり
その向こうがとても澄んでいて綺麗な世界だと分かり
そしてそこに強く焦がれてその世界へ行きたいと願っていた。

白いワンピースと黒い髪。
それは全く別のものなのに、その両方がとても美しく見えて
月と太陽?光と闇?だけれどそれは他に類を見ない美しさだった。

俺はその壁のこちら側でただ羨ましそうな目つきで立っていて
その綺麗な世界を眺めていた。
この碧がいつ解かれるのか、いつになったら俺もあんなになれるのだろうか
ただそれだけを考えていた。

ある日その世界から、白いワンピースが消え失せた。酷く沈んだ顔の黒い髪。
それでもそれさえも美しくて、

その時、不意に碧の壁が薄くなった。
俺は思いきって一歩踏み出した。
碧の壁の向こうの世界、それは眺めていた頃よりもずっと美しく透き通った世界だった。

何泣いてんだよ、
そう呟く。
だけれどやっぱりそれは悲しい事で。

俺が変わりじゃ駄目か?
震える声で呟く。

だけれどやっぱりそれは・・・


,,,,,FIN
←and more
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魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

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