アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
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2009.05.26  <<18:21



                                           ―――憂鬱な、



「俺さ、いらないっていわれちゃった。」

面白いくらいばっさりと切り捨てられたことを思い返して、
俺は小さく笑った。
心の中はすさまじい荒らしで豪雨だったのに、不思議と涙は出なかった。

「それで、どうしたの」

隣を見た。綺麗な真っ黒い髪がさらさら風に靡いていた。
俺はまた目の前に広がるどうでもいい灰色の世界を見つめて見せて

「笑ってやった」

笑いながら同じように笑ってやった。
あははははは、と笑ってやった。

「あーあ、きったねーよなぁ」

両手を頭の後ろで組んで、ごろんとアスファルトの上に寝転んだ。
寝心地は最悪だったけど、もうこの際気にしない。
真っ黒い髪の先がまた宙を舞って、不思議そうな顔で見下ろされる。

「貢いでたの?」

ぽつりと聞かれた言葉に、俺はまた微笑んだ。
全然平気そうな、微笑み。

「いーや。でも本気だったのよん?」

冗談っぽく返しても、相手は少し寂しそうな顔をするだけだった。
その横顔がとてもとても綺麗で。
ああ、俺なんかと全然違うんだな、と思った。

「寂しいね」

ああ、また気を遣わせてしまったな、と思った。
どうでもいい町の景色を見ながらそう呟いた。
俺はその言葉を聞いて数秒経って上半身を起こした。

「なあ」

声をかけると、またその黒髪が靡いてこちらを振り返る。
その顔は、さっきよりちょっと驚いたような顔だった。
俺はその顔をジッと見つめた。
もう穴が開くほど見つめて、そしたら急に泣きそうになってしまった。
そして咄嗟に相手の方に顔を埋めた。だって失恋で男泣き、何て恥ずかしすぎる。
そんなのキャラじゃない。キャラじゃないよ。


「大丈夫だよ」


不意に、とんでもないことを口走りそうになった。
どうして今、この状況でこんな汚れた俺に、そんな綺麗な言葉をかけられるんだろう。
俺は肩に顔を埋めさせてもらったまま、少しだけ、ほんの少しだけ泣いてみた。
そしてなぜだか分からないけれど

「ごめんな」

そんな事を口走ってしまったのです。


ほら だけれど
今日もまた憂鬱な、


......................end
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魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

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