FC2ブログ

アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»

--.--.--  <<--:--


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No. スポンサーサイト / スポンサー広告 // PageTop▲

2011.05.01  <<20:23



「・・っ」

町を抜けた林に逃げ込んだラベは、
とりあえずジュカをお姫様抱っこのようにして抱え込んで座り込んでいた。
咳き込むジュカは、口の端から血を零す。

「・・今なら」

殺せる。ラベは腕の中のジュカを見下ろして息を呑んだ。
ジュカは原因不明だが何かで苦しんでいる。

「は・・ッ・・、は・・っ」

白い髪の隙間から覗く額にうっすら汗が浮かんでいた。
ラベは小さく苦笑してその汗を拭おうと、長い前髪をそっと退かした。
そして自分の裾で拭う。

「うわ・・・・」

拭いながらも改めてジュカの顔をまじまじと見、小さく声を零した。
睫毛は長く、人形のような顔をしていた。

「は・・っ、・・ん・・」

瞼が動いて、ジュカはぼんやりと目を開いた。
ラベはそれを覗き込む。

「ジュカさん・・?大丈夫ですか・・?」

静かな口調でラベは聞くと、
ジュカは舌打ちをして身体を起こした。

「・・ッ何してんだてめぇは」

眉間にシワを寄せ、ジュカはふらふらと立ち上がる。
何処だここ、と呟くジュカの腕をラベは掴んだ。
しかしすぐに振り払われてしまった。

「・・殺せば良かったのに」

小さく苦笑してジュカは呟いた。
全くだ、と思うのにラベは立ち上がって迷った。

「・・ッ」

ジュカは激しく咳込み、口の端から赤い液体が零れた。
目を見開きながらもラベは倒れそうなジュカを支えた。

「ッ・・ダメだ、・・な・・」

ジュカは苦笑と共に零し、ラベの服を掴んだ。

「なぁ・・殺せよ・・」

ジ、と赤い瞳を向けてはジュカはそう言った。
ラベは、え、と目を見開く。

「・・何言ってるんですか」

どうしてそんな言葉が出たのか、自分でも解らなかった。
ただ、血を吐いている敵を伐ったって、なんて言い訳がましく思ってしまっているのだ。
いや、そうじゃない。
違う、この人を殺したいんじゃない。

「は・・ッ・・?てめ、こそ・・な、に・・っ」

ジュカは死んだような虚ろな瞳を滲ませてラベを睨んだ。
凄まじい形相だったがラベはジュカをまた抱え上げてしまった。

「俺が殺したいのは・・・あなたじゃない」

ラベの言葉にジュカはまた舌打ちをして、ラベを殴ったのだった。
もちろん一発KOであった。
←and more
No.28 コハクマガイ 2 / 携帯 / Comment*1 // PageTop▲

Comment Post

Name:
Submit:
Mail:
URL:

Pass:
Secret:管理者にだけ表示を許可する

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
2013.02.07(12:50) / / / [ Edit ]

プロフィール

魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

ブログでは基本的にblの話ばっかりです。
軽く15禁です。苦手な方、御子様は観覧は御遠慮下さい

カウンター

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

拍手

拍手する

時計

インテリア 雑貨 エコロジー

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。