アトラクションデイズ

  なんでとか、そんなの関係無い。ただ君が、笑うだけだから。
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2009.03.06  <<19:20




油断したら、言いそうになる。
そしたら多分拒絶される。
だけど溜まらなく、
溜まらなく、そいつが好きで、
俺の胸は締め付けられるばかりで。


その微熱が冷めないのなら


初めて会った、というか言葉を交わした日のことを今でも鮮明に覚えている。

単純に言えば、嫌になった。だけど多分心情はもっと複雑怪奇で自分でも分からない。
別に今に始まった事じゃない。苛々して、泣き喚きたくなる。
それは、誰かと話している時でも、
あの日みたいに生徒会室に閉じこもって仕事を片付けている時でも起こる事だった。
あの日は丁度、俺みたいに作った真面目じゃなく本当に心の底から真面目君な副会長もいて
俺の、ちょっと散歩してくる、っていう言葉に副会長は大反論した。
俺はついに逃げてしまった。
生徒会長逃亡!なんてこれが放課後でなければ、新聞部にかかれていただろう。
意外と足の速い副会長に追われて、いきついたのは学校の端の図書室。
もしかしたら初めてくるかもしれないその扉を俺は迷わず開けた。

その時、一瞬時が止まった。

オレンジ色の光の中、真っ黒な瞳がゆっくりと此方に向けられ
不思議そうにジッとこちらを見つめてきた。その瞳から、目が離せなかった。

「・・・何?」

不機嫌そうな声色、それを聞いて先程の逃亡劇を思い出し、俺は図書室の扉を静かに閉めて

「か、かくまって?」

そう、呟いたのだった。
今時かくまって、ってなんだよ。漫画の読み過ぎだよ俺。
自分でつっこんで、急に恥ずかしくなった。
だけどそいつは顔色一つ変えずに

「・・・・別にいいけど」

呟いて、奥の方を見てまた俺の顔を見た。
俺は慌てて大きな本棚が立ち並ぶ奥へと行き、見つかりにくそうな所で隠れた。
暫くして副会長の声が聞こえて、また扉が閉まった。
だけど俺はそれ所じゃなかった、これがトキメキというのか、と意味の分からない事を考えながら
窓の外のオレンジの空を、ぼーっと見つめていた。


それから俺は、宮美真、という図書委員長に会いに今まで一度も行った事も無かった
図書室に通い詰めた。
とりあえず真の隣をキープして色々な話題を持ちかけてみるが
真はいつも本の世界にワープしていて、適当な返事しか返さなかった。
だけど俺はそれすらも楽しくて、ずっと真を観察していた。
色白いな、とか、髪さらさらだな、とか、本読んでるとき楽しそうだな、とか
でもあんま笑わないな、とかそんなどうでも良い事を考えながら。
ヘタしたら変な事しでかしそうな自分を抑えながら・・。


「真ってさぁ、綺麗な顔だよね」

毎度の如く本を読んでいる真の隣で、俺は呟いた。
今日の本のタイトル・・生物学のなんたら・・よくわかんねーや。って俺生徒会長なのに。

「・・あんたの方が綺麗だろ」

真の返事。え、と思って心臓がどきりと高鳴る。
たまにこういう事言い出すから、困る。
適当適当、これは適当、きっと本の中にある台詞を適当に言ったんだよ、
自惚れてしまいそうな自分にそう言い聞かせる。
でなきゃ、俺はバカだからすぐ調子に乗るんだろう。

「・・・なっ、なわけないじゃんかぁ」

ははははは、と力無く笑う。
どう考えても真の方が綺麗だ。多分俺にとって、世界一綺麗だと思う。

「何で?」

不意に本から目を離して、ジッと俺を見てくる。
何もかも見透かされているような、そんな綺麗な目。
真っ直ぐに向けられた瞳が、俺は少し苦手・・だけどそれからは目が離せなくて。

「な、な、なんで、って・・」

心臓がやばい。破裂しそうなくらい脈を打つ。
それはあんたが好きだからだよ!、喉まで出かかってる。
同様すんな、落ち着け落ち着け、言い聞かせる。

「嘘言う必要何て無いだろ」

かああああ、多分、漫画だったらそんな文字が書いてあるんだろう。
顔が熱い。いかん、ばれるって。ばれる、って・・・・。

「う・・・・うん・・」

俺は小さく頷いた。小さく頷いて、小さくお礼を呟いた。


再認識させられる。
ああ、本当に真が好きなんだなぁって。
でも、俺も真も男であって。それは一般的ではなくて。
でももしそれが許されることなら、俺は今すぐにでも窓を開けて
俺は真が好きだぁ、って叫んでやるのに。
それで真が応えてくれるのなら、街中でも叫べるのに。
・・・でも多分これは、報われない恋。
早く諦めなきゃ・・いけないのになぁ。

でも俺は、真に会う度に、真を好きになっていく。
それはどうにも、止まらなくて・・・・・


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魔月 霰

Author:魔月 霰
ヲタクで腐女子、萌えない黒髪眼鏡。
真面目そうな顔してて頭の中は超腐ってます。
一応十代だが年より老けてると言われる。

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